(期間限定のため、現在は販売されていない)

初夏の陽気が感じられる今日この頃。世間一般で言われる「夏休み」の時季もあっという間に訪れるであろう。その夏休み期間に、JR東日本エリアをお得に周ることが出来る「JR東日本30周年記念パス」が発売される。

JR東日本30周年記念パスとは?

JR東日本30周年記念パス」とは、JR東日本の会社発足30周年を記念した期間限定の切符(利用期間等については後述)であり、以下会社線の普通・快速列車の自由席が3日間乗り自由となる。

  • JR東日本の全線
  • BRT(バス高速輸送システム)
  • 青い森鉄道線の全線
  • IGR銀河鉄道線の全線
  • 北越急行線の全線

また、新幹線(北陸新幹線は高崎~上越妙高)または特急列車は、別途特急券等を購入すれば、乗車可能である。

【画像】JR東日本30周年記念パスフリー区間
【画像】JR東日本30周年記念パスフリー区間

【価格】

おとな13,000円、小児3,000円

【発売期間】

2017年6月21日~7月26日
※各利用開始日の1ヶ月前から3日前までの販売(前売りのみ)

【有効期間】

連続する3日間

【利用期間】

2017年7月21日~7月31日

他のフリー切符との違い

「JR東日本30周年記念パス」と類似した特徴を持つ他の切符と比較してみよう。比較の対象は「青春18きっぷ」「週末パス」「北海道&東日本パス」。各切符の特徴を以下の表にまとめてみた。(以下の表において、本記事で取り上げている「JR東日本30周年記念パス」は、赤字・背景ピンクで表現した)

img_2017052002

「JR東日本30周年記念パス」に最も近い性質を持つ切符は「週末パス」であるが、「週末パス」の利用は週末の土日等の2日間に限られる。

「JR東日本30周年記念パス」は期間限定ではあるが、『夏休みに新幹線を利用して旅をしたい!』という場合は、選択肢として他の切符よりも有利と言えるだろう。フリー区間もJR東日本エリア全域である。

JR東日本30周年記念パスで周る、行程例

実際に、フリー区間のエリアを3日間周る場合、料金はいくら程かかるであろうか? 新宿発・東京着の行程例を見てみよう。

  • 1日目
    新宿 → 松本 (JR中央本線・特急スーパーあずさ *自由席)
    松本 → 長野 (JR篠ノ井線・普通列車)
    長野 → 上越妙高 (北陸新幹線はくたか *自由席)
    上越妙高 → 直江津 (えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)
    直江津 → 長岡 (JR信越本線・普通列車)
    長岡 → 新潟 (上越新幹線とき *自由席)
  • 2日目
    新潟 → 秋田 (JR羽越本線・特急いなほ *自由席)
    秋田 → 弘前 (JR奥羽本線・特急つがる *自由席)
  • 3日目
    弘前 → 新青森 (JR奥羽本線・普通列車)
    新青森 → 東京 (東北新幹線はやぶさ *指定席)

上記行程にかかる料金は42,360円(運賃25,620円/特急料金16,740円)だが、「JR東日本30周年記念パス」を利用した場合は29,980円(切符価格13,000円/特急料金16,740円/妙高はねうまライン運賃240円)となり、12,380円もお得となる。

時間に余裕があったり、もっとノンビリ旅をしたい場合は、特急列車の利用を減らしてみるのも良い。自分に合った行程プランを考えて、有意義な旅を楽しみましょう!