〜グリーン車で快適な旅を〜

グリーン車は、リクライニングシートでゆったり目的地まで行きたいときに利用したり、少しリッチな気分を浸りたいときに利用したりと、利用目的は様々。

グリーン車を連結した列車は、どの区間で運行されており、料金はいくらで乗れるのか?

(本記事では、JRの普通列車のグリーン車について取り上げる)

【画像】普通列車グリーン車(総武線快速)
【画像】普通列車グリーン車(総武線快速)

グリーン車連結列車

JRの普通列車におけるグリーン車は、主に東京近郊区間の主に列車線を中心に展開されている。

2017年1月現在、グリーン車が連結されている列車は以下の通り。

  • 東海道線(東京〜沼津・伊東)
  • 横須賀・総武線快速(久里浜〜成田空港、成東・君津・上総一ノ宮)
  • 宇都宮線(上野〜黒磯)
  • 高崎線(上野〜前橋)
  • 湘南新宿ライン(逗子・小田原〜新宿〜前橋・宇都宮)
  • 上野東京ライン(東京〜上野)
  • 常磐線(上野〜高萩)
【画像】グリーン車連結列車の運行マップ
【画像】グリーン車連結列車の運行マップ

普通列車のグリーン車導入は、東海道線・横須賀線から始まり、近年では常磐線(上野〜高萩)にも導入された。そして、2020年度には中央線快速(東京〜青梅、大月)にもグリーン車が導入される予定になっている。

 

グリーン車料金

普通列車グリーン車に乗車するには、乗車券・定期券のほかに、普通列車グリーン券を購入する必要がある。料金は目的地までの距離別(~50kmまでと51km以上)と平日・土日祝(ホリデー)に加え、車内購入または事前購入かによって分けられている。

【JR東日本】普通列車グリーン車料金(2017年1月現在)
【JR東日本】普通列車グリーン車料金(2017年1月現在)

グリーン車の最長乗車区間?

グリーン車の最長乗車区間は、どこからどこまでになるのか?

2017年1月現在のダイヤにおいて、グリーン車連結列車で、始発駅から終着駅まで乗り換えなしで行ける最長区間は、熱海駅(静岡県)から黒磯駅(栃木県)への直通列車である。

熱海→黒磯の直通列車の運行本数は1日2本で、所要時間は4時間46分、営業キロ数は267.9kmに及ぶ。

熱海→黒磯間に次ぐ長時間乗車は、沼津→宇都宮(235.7km)、伊東→宇都宮(231km)の直通列車であり、いずれも乗車時間は約4時間である。

 

中央線快速のグリーン車(2020年導入予定)

2020年に中央線快速の東京~青梅・大月間において、グリーン車が導入される。

グリーン車料金が上がる営業キロ50kmの境について、中央線快速で営業キロ50kmを超えない最長乗車区間は以下の通り。

・東京~西八王子・・・49.8km
・四ツ谷〜高尾 ・・・46.5km
・四ツ谷~青梅 ・・・49.4km

上記の通り、東京からグリーン車に乗車した場合、現在の中央線快速の大半の折り返し駅となる高尾まで行くと、50kmを超えるため、グリーン車の初乗り料金を超える。(高尾の一つ手前の西八王子までであれば、50kmは超えない)

高尾または青梅まで、グリーン車の初乗り料金、且つなるべく長い距離を乗車したい場合は、四ツ谷から乗車すればよさそうである。(混雑する時間帯に、四ッ谷からグリーン車に着席するのは、難しいかもしれない)

 

「お金がかかるから」と言って、グリーン車に乗るのを敬遠するのはもったいない。たまには、グリーン車に乗って快適な旅を味わうのはいかがでしょうか。